洋服のお直し・靴修理のリフォームスタジオ

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SDGs コラム

創業当初からの事業でSDGsに貢献。
リフォームスタジオの3つの重点目標とは

2023.05.30

ファッション業界では、大量消費や大量廃棄といったビジネスモデルによる環境負荷が問題となっています。
リフォームスタジオは、ファッション業界に携わる一員として、1986年の創業当初から、リフォーム(仕立て直し)やリペア(修理)や、リメイク(作り替え)、リサイズ(サイズ調整)を通じて、この課題と向き合ってきました。

なぜ、リフォームスタジオの事業が、ファッション業界の課題の解決につながるのか、SDGsにどう貢献しているのかをご説明します。

大量消費・大量廃棄のビジネスモデルから生じた
ファッション業界の社会課題とは

ファッション業界は、バブル崩壊後にファストファッションが流行し、「より安い服」「より多くの服」が市場に出回るようになりました。
こうした現象により、現在の日本には大きく2つの課題が生まれています。

【大量の衣類が廃棄されている】

手軽に多くの服を手に入れることができるため、洋服を手放すサイクルが早くなっています。
しかも、手放した服の多くが「ゴミとして廃棄されていること」が問題となっているのです。
実は、店舗や地域で資源回収をしているといっても、すべてが再資源化されるわけではありません。

環境省の調べによると、人々が手放した服のうち、リサイクルに回されるのは14%、リユースが20%、残りの66%は焼却処分や埋め立てとなっています。(※1)

【大量のCO2を排出している】

国内のファッション産業において、原材料調達から廃棄までの過程でのCO2排出量は約9700万トンと推定されています。
廃棄の段階だけでも12.1%にあたる約1100万トンのCO2を排出している計算となります。(※2)

大量の服が作られては、短期間でゴミとなって廃棄される。
製造するだけでなく、それを廃棄する工程でも、大量のCO2が排出されている。
ファッション業界に限らず、このような課題が今世界中で起こっているのです。

SDGsとは、多様性のある社会を目指す持続可能な開発目標

ファッション業界の環境課題をはじめ、世界中のさまざまな社会課題を解決しようと、2015年に国連で採択されたのがSDGs、持続可能な開発目標です。

SDGsには上記の表にあるとおり17の目標があります。
リフォームスタジオでは、以下の3つの目標に該当する取り組みを、1986年の創業当初から行ってきました。
【目標12】つくる責任 つかう責任
【目標13】気候変動に具体的な対策を
【目標10】人や国の不平等をなくそう

この取り組みに該当するリフォームスタジオの事業について、詳しく説明します。

リフォームスタジオの取り組み(1)
リフォーム・リペアによって、衣類の大量廃棄を防ぐ 〜「つくる責任 つかう責任」〜

リフォームスタジオでは、衣料品のリフォーム(仕立て直し)やリペア(修理)を、創業当初から行ってきました。
年間でのべ280万人以上のお客さまの衣類や靴、バッグなどのお直し、メンテナンスを行っており、この取り組みは36年以上続いています。

リフォームやリペアをすることで、一度手にした衣類や靴、バッグを長期間使うことができます。長く使えば、ものに対しての愛着が芽生え、ものを大切にしていく気持ちも、育むことができます。
つまりリフォーム・リペアは、消費者の「つかう責任」の意識向上にもつながるのです。

リフォームスタジオがこれまで取り組んできた
リフォーム・リペアは、
SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」
に貢献しています

リフォームスタジオの取り組み(2)
リフォーム・リペアによって、CO2排出量削減にも寄与 〜「気候変動に具体的な対策を」〜

リフォームやリペアによって今あるものを大切に長く使うことは、むやみに新しい商品を買い続けることの歯止めにもなります。
消費者がSDGsに即した正しい消費行動をとることで、大量に生産される低価格の衣類を減らすことができるかもしれません。

リフォームやリペアという考えが広まり、消費者がものを大切にすることで、ファッション業界に携わる企業がSDGsに即した生産や流通を行えば、衣類の原料調達から廃棄までに排出されていたCO2の排出量を削減することにもつながるのです。

リフォームスタジオがこれまで取り組んできた
リフォーム・リペアは、
SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」
に貢献しています

リフォームスタジオの取り組み(3)
リメイクによって、誰もが着たい服を自由に着られる世の中へ 〜人や国の不平等をなくそう〜

リフォームスタジオは、ただ古くなった衣類や靴、バッグをリフォーム・リペアするだけでなく、お客さまの希望に合わせたリメイク(作り直し)も行っています。

リメイクにおいて、2007年頃から強く意識するようになったのが「ユニバーサルファッション」という概念です。
ユニバーサルファッションとは、年齢、性別、サイズ、体形、障がいなどに関係なく、すべての人が「好きな服」や「着たい服」を自由に選ぼうという考え方です。
例えば車いす生活で脱着が難しい方のジーンズを一人で着替えられるようにしたり、指が動きづらく着替えが難しい方のシャツのボタンをマグネット式にしたりといったリメイクを行ってきました。

どんな体形であっても、障がいや不自由があっても、年齢や性別にとらわれず、誰もが自分が着たい洋服を着られる世界をつくりたいと考えています。

リフォームスタジオがこれまで取り組んできた
リメイクは、
SDGsの目標10「人や国の不平等をなくそう」
という目標に貢献しています

最後に

今、世界が一丸となって取り組んでいるSDGsが採択されたのは2015年。

リフォームスタジオはそれより以前、1986年の創業当初から衣類や靴、バッグのリフォームやリペア、リメイクを行うことで、ファッション業界の環境問題に取り組んだり、ユニバーサルファッションを取り入れた事業を行ったりしてきました。

環境省では、「今ある服を、もう1年長く着れば、日本全体で約4万トンの廃棄削減につながる(※3)」と述べており、リフォームやリペア、リメイクの需要は今後さらに高まっていくことでしょう。

今回ご紹介した以外に、ランドセルや制服といった一定期間で役割を終えるものを別の小物やミニチュアサイズの置物としてリメイクし、大切な思い出の品をいつまでも身近に置けるような、新たな価値を生み出すという取り組みも進めています。
さらに今後は、新たなリメイクメニューの開発や、修理できるアイテムの拡大を目指していきます。

リフォームスタジオは事業を通じてSDGsの目標「10」「12」「13」に貢献することで、ファッション業界における環境問題に真摯に取り組み、社会に貢献していきたいと考えます。

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