お直しドリームキャンペーンとは、7月4日が「ファッションお直しの日」(一般社団法人日本記念日協会認定)に制定された記念に、お直しで夢をかなえるお手伝いをさせていただく企画です。
「あなたがお直しして大切に使いたいものは何ですか?」
思い出や愛情が詰まった衣類、バッグ、靴をお直しして、いつまでも大切に使うーそれは、環境にも貢献できるサステナブルファッション。お直ししてかけがえのないものを大切にする幸せは、ずっと色褪せません。
私たちはキャンペーンを通じて、「ものを大切にする心」を伝え、お直しを楽しむファッションリフォームの文化をさらに広げていくことを目指しています。
母が他界してから8年間、クローゼットに眠っていたこのコート。幸いにもカビは生えていなかったので袖を通してみましたが、やはり一昔前のデザイン。肩パッドも入り、肩も袖も幅が広く、私にはフィットしませんでした。自力で肩パッドは外してみたものの、やはり大きさは変わりません。母の想い出が詰まったコートをどうしても諦めきれず、リフォームしようと伺ったマジックミシンでこのキャンペーンを知りました。店舗の方も親切だったので、ぜひお願いしたいと思い応募してみました!
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お母さまのコートはお客さまには大きく、肩はばを7cmほど詰めました。さらに、腕の動きやすさを出すため、袖山※を低くして可動域を広く取ったことがポイントです。 ※袖山とは
袖の付け根の部分、身頃と縫い合わせる袖のカーブの部分。高いほど腕を下ろした姿勢ではシルエットがきれいになるが、腕を上げ下げする際は窮屈になってしまう。
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身はばを詰める際は一般的には両脇の切り替え線で詰めるのですが、大きく詰める必要があったので、後ろ・前・脇すべての切り替え線を少しずつ詰めました。
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もともと丸みを帯びたデザインで二枚袖になっているので二ヶ所に振り分け、外袖をゆるやかに調整、それにあわせて内側も必要な分量を詰めました。
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身はばを後ろだけ詰めてしまうと、前はばだけが広く見えてしまうので、内あわせをちょっと深くすることでバランスをとるようにしました。
このコートはピアノの発表会などで母がよく着ていたもので、いつか直して着てみたいとずっと思っていました。お直しが完了し店舗で羽織った時、自分の体型にぴったりだったので、オーダーメイドのような仕上がりに驚き、そして感激しました。リフォームをお願いできてよかったです!
帰宅後に早速羽織り、仏壇に披露しました。母も喜んでいると思います。とても綺麗に、素敵に仕上げていただいたので、小学生の娘が成長した時に着てもらえたら嬉しいなと思っています。大切に着させていただきます。
この度は本当にありがとうございました!